スキューバダイビングで起こりうるトラブルとその予防についてご紹介
こんにちは!ダイビングスクール レーブ東京/新宿のヒロシです!
今年も早いものでもう3月。
僕たちがスキューバダイビングで行っている伊豆では、河津桜が綺麗に咲いています🌸
海の中も春景色に移り変わっていっています。
ウミウシやダンゴウオというこの時期に見ることができる生き物が増えてきたり、春濁りという季節特有の現象が起こったりしています。
気温は上がっていってますが、水温はまだまだ寒かったりスキューバダイビングという遊びは海という特殊な環境で行うので
陸上とは違い注意しないといけないことが多くあります。
これからスキューバダイビングを始めようと思っている方が気になることをご紹介させていただきますので是非最後までご覧ください。
ダイビングで注意すること
スキューバダイビングは、海中にある魅力的な景色を自身の目で見て感動を味わうことのできる最高のアクティビティです!
ですが、海の中には危険も潜んでいることをあらかじめ理解をしておかないといけません。
安全に楽しむために必要な知識や技術を身につけ、体調管理を心がけることで事故を防いで楽しむことが可能になります。
そこでスキューバダイビングはどんな危険があるのかをご紹介します!
ダイビング中の体への影響
スキューバダイビングで注意しなければならないことの一つとして、ダイビング中に身体へ起こりうる症状を知っておき予防をすることが大切です!
ダイビングの障害には、減圧症や窒素酔い、肺の過膨張障害といったものがあります。
これらの症状について詳しくみていきましょう!
【窒素酔い】
ダイバーが海中で吸っているシリンダー(タンク)内で最も多くの割合を占めているのが窒素という気体です。
ダイビングで深く潜ると水圧の影響から体内に窒素が大量に入り、窒素酔いを引き起こす可能性があるもの。
別名『マティーニの法則』とも呼ばれている。
▼原因
深い水深で長い時間潜ることにより、高分圧の窒素を体内に取り込むこと。
▼症状
お酒に酔ったような症状が一般的。
幸福感や高揚感を感じる。思考力や判断力の低下や気が大きくなるなどアルコールに酔った時の症状と似ている。
泥酔者のように記憶を失ったり、覚えていないことが起こりうる。
▼処置
水深の浅い場所へと移動をする。
本人の自覚が難しい症状の為、バディや一緒に潜っているダイバーが異変に気付きいち早く行動することが必要。
【減圧症】
ダイビング中に吸った窒素が体内に蓄積され、浮上時に気泡化して組織内や血管内で気泡化することで、血流障害や組織破壊
を引き起こすことで発症する。減圧症はI型とⅡ型と大きく2つのタイプに分類される。
▼原因
水深深く潜ることや、潜水時間が長すぎること、浮上速度が早すぎること、安全停止の時間と深度を守らないこと、
休息時間が短すぎることなどがあります!
▼症状
Ⅰ型…関節の痛みや皮膚のかゆみ、発疹など。
軽度な症状でも全て自然治癒するわけではなく、徐々に症状が重くなることがあるので注意が必要です。
Ⅱ型…四肢の脱力と麻痺、視力の低下、平衡障害、痙攣、意識喪失など。
軽い痺れから重度の麻痺や死亡に至る場合もある。
特に脊髄が障害を受けやすく、脊髄損傷の場合は両足麻痺、排泄機能障害が生じることもある。
▼処置
100%酸素投与が基本となる。脱水症状もある場合は、経口補水液を飲水。
重症の場合は高気圧酸素療法や再圧治療という特殊な治療法となる。
【肺の過膨張障害】
海中にて吸った息を吐かずに息を止めたまま浮上することが原因となり発症する。
肺の過膨張障害は、4つの症例に分類される。
①エアーエンボリズム(外傷性空気塞栓症)
肺の過膨張により肺胞毛細管が破れ、空気が泡となり血管内に入り全身にまわってしまう障害。
▼症状
意識喪失、運動機能麻痺、中枢神経系の障害、心停止
▼処置
病院で受診し、再圧タンクでの治療を受ける。
②気胸(突発性気胸)
膨張した空気が肺組織を傷つけると胸壁と胸膜の間に空気が漏れ出る。肺と胸壁の間に溜まった空気の圧力が肺内の空気を上回り
肺が萎んだ状態になってしまう。
▼症状
呼吸困難、チアノーゼ(唇や四肢の先端の血色不良)、胸部の痛み
▼処置
病院で胸腔ドレーン挿入等の治療を受けること。
③縦隔気腫
空気が胸部内側に漏れて、左右の肺の境にある縦隔洞にたまる。気道や胸部の血管、肺、心臓に大きな圧力を加えることとなる。
▼症状
呼吸困難(呼吸促拍、変声)、胸部の痛み、意識障害
▼処置
病院での治療もしくは自然治癒。
④皮下気腫
肺から漏れた空気が心臓周辺の隙間に溜まり、気道周辺を通り鎖骨周辺や首回りの皮膚の下に溜まる。
▼症状
首周りの腫れ、圧雪音
▼処置
病院での再圧治療もしくは自然治癒。
ダイビング中の注意点|ロスト
ダイビング中に注意する点としては、健康被害以外にも、ダイビングに夢中になりすぎてインストラクターや
他のダイバーを見失ってしまい迷子になってしまう『ロスト』に気をつけましょう。
▼仲間を見失わないために
仲間を見失わないようにするためには、定期的に周りを確認することを心がけましょう。
これは理解していても、ダイビングで海の生き物などについ夢中になってしまうことがあります。
習慣になるくらい周りをチェックするよう注意しましょう。あとは、常にバディと一緒に行動するようにしましょうね!
▼見失った場合の対応策
ダイビング中、一緒にダイビングをしている仲間を見失った場合は、周りを念入りに見渡してバディや仲間がいないかを確かめます。
誰もいないと判断した場合は1分間数えて、ゆっくりと浮上速度に注意しながら水面に浮上します。
ダイビングを行う前に担当のインストラクターからの注意点やルールの説明をしっかり確認しておきましょう!
トラブルを避けるために気を付けるべきこと
楽しむ前に安全に潜ることが大切なスキューバダイビング。
その為にはしっかりとした準備が必要です。特に自分がダイビングを行う時には常にリスクが潜んでいることを理解し、
ダイビングの前日から注意しておくことがあります!
気をつけて行動をし、安全なダイバーを目指しましょう!
▼ダイビング前日は十分な睡眠をとろう!
ダイビングの経験を重ねても、絶対に避けたいのが睡眠不足です。
かなり疲れた状態でダイビングをするのは非常に危険と言われています。自分では大丈夫と思っていても、海の中で体調が悪くなったり
いざという時に動けなかったりということが起こるかもしれません。しっかりと体調を整えた上でダイビングに参加をして、
少しでも体調が悪い場合は中止をするようにして、次回のリベンジを楽しみにしましょう!
▼飲酒してのダイビングはNG!
車の運転も飲酒運転は絶対にダメです!ダイビングをする際も酔っぱらっている状態は論外です!
頭はさえていたとしても、アルコールが体に残っていると減圧症や窒素酔いを誘発してしまう恐れもあります。
ダイビングをする当日はもちろん、その前の夜にも飲みすぎないよう注意しておくようにしましょう!
▼息切れは怖い!常にゆっくりとした呼吸を心がけよう。
ダイビングを始めた人は、緊張するため呼吸が早くなってしまうことがあります。
しかし、水中での理想の呼吸はゆっくりとすることであり、吐くことが大切です。
普段の呼吸とは違う分、これは意識的に心がけなければ最初は難しいかもしれないので、徐々に水中に慣れていくようにしましょう!
初めはなかなか慣れずに、覚えることや注意すべきことがたくさんあって大変ですが
とにかく呼吸をゆっくりすることを最優先してみましょう!
▼インストラクターの近くを泳ぐようにしよう!
こういった水中でのトラブルや体に起こる障害を避けるためには、インストラクターの近くを泳ぐことも大切ですよ!
とっさに起こったことや、自分で対処ができなくなるようなことが起こっても対処をしてくれます!
ダイビング中には、一緒に泳いでいるインストラクターと同じ水深をキープしたり、同じコースを泳ぐようにしておきましょう。
ダイビングを始めたばかりの人や、経験が浅い人は練習を頑張ってインストラクターを頼れる状況を作っておきましょう!
まとめ:トラブルを未然に防ぎ、ダイビングを楽しもう♪
特殊な環境である海の中で事故を起こさず楽しくダイビングをする為には、トラブルの原因を知って防止することが大切です!
睡眠をしっかりとることや、体調が悪い時はダイビングを控えておくなど自分自身で気を付けることができます。
これらの準備は事前にやっておけることなので、最低限やるべきことはやった状態を作っておくようにしましょうね!
あとは、ダイビングのルールを知ることです。ルールをしっかりと守れば安全に楽しめます!
今回紹介した注意点やトラブルに気をつけて、スキューバダイビングを楽しんでいきましょう♪
経験を重ねていろんなダイビングに挑戦しよう♪
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